はじめまして、WEBデザイングループの森です。
新卒で入社して今年で2年目になります。
私が所属するWEBデザイングループでは、不動産情報サイト アットホームや不動産情報アプリ「アットホーム」のデザインやコーディングはもちろんなのですが、他にも広告用の画像やショート動画の制作も行っています。
さて、皆さん「ショート動画」と言われてどのようなモノを想像しますか?
TikTok、YouTube ショート、LINE VOOMなどさまざまなプラットフォームが存在し、ショート動画は近年急速に人気を集めています。
そんなショート動画ですが、皆さんも動画と動画の間に流れてくる広告を目にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は、TikTokを利用しているユーザーへ不動産情報アプリ「アットホーム」のインストールを訴求したTikTok動画をWEBデザイングループで制作しておりますので、「普段動画を専門としないWebデザイナーがショート動画を作ったら」をテーマにお話させていただきます。
目次
短くても効果大!ショート動画が注目される理由とは?
近年人気を集めているショート動画ですが、どうしてこんなにも人気を集めているのでしょうか。
その理由は短い時間で多くのコンテンツを楽しめる手軽さにあります。
ショート動画は、60秒以下という短い時間で構成されており、「商品やサービスの紹介」や「日常や旅行の様子をまとめたVlog」、音楽に合わせて振り付けをした「踊ってみた動画」などありとあらゆるジャンルの動画を手軽に楽しむことができます。
いまでは、インフルエンサーの輩出やトレンドの先端にもなっており、Z世代からは絶大なシェアを誇っています。
私もショート動画を見ていたらインスタントラーメンの3分があっという間に過ぎてしまった!なんてことも多々あります(笑)
短時間で心を掴め!ショート動画制作におけるクリエイティブなテクニックと戦略
その1:ターゲットを定義する
TikTokは若年層に使われていると思われがちですが、
ある調べでは、2023年現在のTikTok ユーザーの平均年齢は「36歳」に上昇し、幅広い年齢層に利用されているデータが出ています。
そのため、動画の制作前には、
「どのようなユーザーへ向けた動画なのか」「どのようなユーザーに見てもらいたいか」といったターゲット定義を企画担当者と話し合ってから制作に取り掛かります。
例えば、
18歳~25歳の新生活を機に賃貸物件を探している女性
34歳~40歳の家族4人で住めるマイホームを建てたいと思っている男性
いかがでしょう、20代女性と30代男性で目的が違うことが分かると思います。
このように、ターゲット定義をしっかりと行うことで、動画内で使用するBGM、フォント、エフェクトが決めやすくなり、動画の方向性を考えやすくなります。
ターゲット定義は動画に限らずWebサイトのデザインをする上でも重要なポイントになるので、媒体に限らず大切だということを再認識しました。
その2:ファーストビューにインパクトを
短い動画を多く楽しめるショート動画ですが、全ての動画を見るといった訳にはなかなかいかないですよね。
多くの視聴者は、スワイプして流れてきた動画の中から”気になった動画”を見ていると思います。
では、この”気になった動画”はどこで判断されるのでしょうか。
そう、最初の一瞬。いわゆる”ファーストビュー”で視聴者の心を掴めるかが肝になるのです。
といっても、ファーストビューでの見せ方はたくさんあります。
例えば、
「新社会人必見!」
「夢のマイホーム!」
などのテキストがあると、「なになに?」と皆さんも思うのではないでしょうか。
※画像はイメージです
このように視聴者に共感をもたせるキャッチフレーズを最初に主張し、視聴者へ動画の続きが見たいと思わせることで、動画の先まで見てもらえるように工夫することができます。
逆に、動画のオチを最初に見せることでファーストビューで興味を惹かせることもできます。
このようにファーストビューへの工夫は多様にあります。
何気なく見ていた動画のファーストビューを見返したり、「自分が視聴者だったら」を考えてみることで、
流行りのファーストビューの傾向が分かったり、それによってインスピレーションがわきやすくなります。
いかにファーストビューにインパクトを与えられるかいろいろなバリエーションを試してみてください (o^ ^o) /
その3:素材は動かして動画感を
これは、どのようなショート動画を制作するかによるかと思いますが、
素材に使うのは画像ではなく動画がおすすめです。
なぜなら人は静止しているものを見るよりも動いているものを見ている方が、
早く時間が経つように感じたり、テキストが頭に入ってきやすかったりするからです。
広告でのショート動画では、ビジュアルだけでなく訴求内容を伝えたいという意図があります。
視聴者にはテキストを読んでもらいたいのですが、人が文字を認識するのには、個人差があるので何秒同じ画を表示させるかも迷ってしまうところ。。
ですので、静止画の上にテキストをのせるより、動いている動画の上にテキストをのせた方が、視聴者は動画と認識しやすくなり、動画に飽きることなくその先まで見てもらうように工夫することができます。
その4:BGMや効果音をつけてテンポ良く
皆さん、「TVCMから音がなくなったら」、を想像してみてください。
好きなテレビ番組を見ているときに、無音の動画が流れたら違和感を持つのではないでしょうか。
いくら映像がきれいであっても、音がないと物足りない気分になりますよね。
動画の長さは同じでも、BGMのテンポによって動画に対する体感速度が変化します。
その1でも挙げたように、動画の方向性に合ったBGMの選定をすることがポイントになります。
また、音楽には波長があり音が小さくなるタイミングがあります。
音楽の小さくなる部分に合わせて映像を切り替えることによって、映像とBGMを違和感なく見せることができます。
その他にも、テキストを表示するときや動画の切り替え時に合わせて効果音を入れることで、
映像とBGMをマッチさせることができます。
その5:撮影で失敗しないために知っておきたいポイント
初めて動画素材を撮影したので、苦戦したことが多くありました。
そこで、実際に撮影から行い苦戦した出来事から、3つピックアップしました!
①構成を考えておく
撮影を始めてからこのパターンを撮ろう!あのパターンも撮ろう!とすると、
素材が増えすぎてしまい、のちの編集時にどの素材を使えばよいのか、、といった混乱が起きてしまいました。
あらかじめどんなシーンが必要かをイメージしたうえで撮影することがポイントです。
②光の加減に気を付ける
スマートフォンなどの画面を写した動画は、太陽の光や、室内の照明が反射しやすくなります。
ある程度は、動画加工で目立たせなくさせることはできますが、どうしても反射しているのは目立ってしまいます。
撮影の段階で、いろんな角度からの撮影と確認を行い、きれいに映るアングルを探してみましょう!
③撮影は長尺、複数パターン
私も編集をしてから、このパターンも用意しておけば良かった・・・となることがあります。
撮影時は構成で考えた画よりも長めの画をイメージして撮影を行いましょう。
尺が長い動画かつ、動画のバリエーションが多いと、編集時にトリミングがしやすく工夫することができます。
最後に
いかがでしたか?
私もTikTokを利用していますが、広告動画の作成前までは自分で投稿することはなく、”見る専”でしたので、業務を通してショート動画の見方が変わりました。
ターゲット定義やファーストビューでの見せ方はWebデザインと共通した部分ですが、
映像の動きや音楽など、動画ならではの見せ方については今後も追求して、トレンドの波に乗っていきたいと思います!
アットホームの動画が流れてきた際はぜひ「いいね」をお願いします!
最後までお読みいただきありがとうございました。